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基礎知識

安全靴の替えどき|つま先の衝撃・底のすり減り・加水分解の見分け方

こんな現場に現場を問わず

更新/sagyo 編集部

すり減った作業靴の靴底のイメージ(生成 AI で作ったイメージ)

安全靴の替えどきは、何年たったかより、靴の状態で見ます。つま先に一度強い衝撃や圧迫を受けたら、見た目がなんともなくても、すぐに替えどきです。底は、踏みつける所の凹凸の残りが 2mm を下回るか、すり減りの目印の溝(スリップサイン)が消えたら。甲の破れや、底のはがれ・割れも、見つけたら替えます。

で、もうひとつ気をつけたいのが、軽くてクッションのある発泡ポリウレタンの底なんですよね。この底は、履かずにしまっておいても傷みます(加水分解)。製造から 4年 以上しまってあった靴で起こりやすくなるので、買いだめには向きません。スニーカー型のプロテクティブスニーカー(JSAA 規格)も、見るところは同じです。

替えどきのサインは、3つ

安全靴の替えどきの3つのサイン。つま先は、強い衝撃や圧迫を一度受けたら、見た目が無事でも替える。底は、踏みつける所の凹凸の残りが 2mm を下回るか、すり減りの目印の溝が消えたら替える。甲と底は、破れ・はがれ・割れを見つけたら、すぐに替える

見るところは、つま先・底・甲と底のさかい目の3つです。いちばん見落としやすいのは、つま先かなと思います。外から見ても分からないので、「ぶつけたかどうか」を覚えておくことが大事になります。

つま先:一度強くぶつけたら、見た目が無事でも替える

物を落とした・強くぶつけた・重い物にのられた、ということがあったら、その靴は替えどきです。つま先には、先芯(さきしん)という硬い芯が入っていて、重い物が落ちてきたときに、足の指を守っています。この芯は、一度強い衝撃や圧迫を受けると、見た目に変形が無くても、強さが落ちているおそれがあります。

まだ履けそうな靴を替えるのは、もったいない気がしますよね。ただ、次に同じことが起きたとき、守りきれないかもしれない靴を履きつづけるよりは、ずっと安心です。

新品の靴でも、守れるのは規格の試験の強さまでです。JIS の普通作業用と JSAA 規格の A種なら、20kg のおもりを 36cm の高さから落としたときの強さ(70J)。それを超える衝撃や圧迫には、耐えられないことがあります。

安全靴とプロテクティブスニーカーのちがい|JIS T 8101 と JSAA 規格を、同じ物差しで並べる

底:凹凸の残りが 2mm を下回ったら

踏みつける所(足の指の付け根の下あたり)の凹凸がすり減って、残りの深さが 2mm を下回ったら、替えどきです。底の凹凸は、すべり止め。すり減った靴はすべりやすくなっていて、雨の日や、油や水のある床で、転びやすくなります。

で、毎回 2mm を測るのは手間なので、目印のある靴は、それを使うと楽です。底のブロックに浅い溝(スリップサイン)を入れてある靴があり、その溝が消えたら、交換のめやすです。ミドリ安全の G4 のように、底の3か所に目印があって、そのうち2か所がすり減ったら替えどき、という靴もあります。目印の無い靴もあるので、自分の靴の底を、一度見ておきましょう。

かかとの内側と外側で、すり減り方が大きくちがう「片減り」も、替えどきのサインです。底の割れやはがれも、見つけたらすぐに替えます。割れた所から水や油が入ったり、とがった物が底を抜けやすくなったりします。

甲と底のさかい目:破れ・はがれ・芯が見えたら

甲(靴の上の部分)と、底とのつなぎ目は、毎日曲がるぶん、傷みが出やすい所です。次のどれかを見つけたら、替えどきです。

  • 甲や、内側の布が、大きく破れている
  • かかとが破れて、歩くと、かかとが脱げる
  • 甲と底のつなぎ目が破れて、足が靴の中で前後に動く
  • つま先の甲が破れて、先芯が見えている

とくに、先芯が見えている靴は、芯がずれやすくなっていて、つま先を守れなくなるおそれがあります。見つけたら、その日のうちに替えましょう。

発泡ポリウレタンの底は、履かなくても傷む

発泡ポリウレタンの靴底は、履かなくても傷む。原因は、空気中の水分やカビなど。めやすは、製造から4年以上しまってあった靴で起こりやすくなる。確かめ方は、履く前に手で曲げて、底にひびが無いかを見る

軽くてクッションのある靴底によく使われるのが、発泡ポリウレタンです。この素材は、空気中の水分や水・カビなどで、少しずつ傷みます。進むと、底がポロポロくずれたり、ベタついたり、ひびが入ったりします。これが「加水分解」です。甲にウレタンを使った靴は、甲でも起こることがあります。

やっかいなのは、履いていなくても進むことなんですよね。製造から 4年以上しまってあった靴で、起こりやすくなります。しばらく履いていなかった靴は、履く前に底を手で曲げてみて、ひびが入らないかを見ておくと安心です。酸やアルカリなどの薬品、シンナーなどの溶剤、水をたくさん使う現場でも、はがれや傷みが出ることがあります。

自分の靴の底の素材は、製品のページや箱の表示で確かめられます。ミドリ安全の G4 は、発泡ポリウレタンの2層底です。

ミドリ安全 G4 セフティスニーカー|JIS の G4550 と、JSAA の G4590 のちがい

長持ちさせるコツ

安全靴を長持ちさせる3つのこと。1つ目は、2足を1日おきに履いて休ませる。2つ目は、風通しのよい所にしまう。3つ目は、かかとをつぶさず、締めて履く

サインが出たら替えるしかないんですが、そこまでの長さは、ふだんの扱いでけっこう変わります。まず試したいのは、2足を交互に履くことです。

  • 2足を1日おきに履く:毎日同じ靴だと、傷みがたまっていきます。2足を交互にして休ませると、思った以上に長持ちします
  • 風通しのよい所にしまう:湿気は、底の傷みのもとです。ぬれた靴は、乾かしてからしまいます
  • かかとをつぶさない:脱げないように、紐やベルト・ダイヤルをしっかり締めて履きます
  • 中敷きもときどき手入れする:へたった中敷きは替えます。替えるときは、つま先を守る力が落ちないように、同じくらいの性能の中敷きを選びます
  • 先芯のまわりに、穴をあけたり削ったりしない:つま先の強さが落ちます

あとは、汚れを落として乾かしたら、防水スプレーをかけておくと、次の汚れが落ちやすくなります。

替えるときは、職場の決まりから

替えの1足を選ぶときも、最初に見るのは職場の決まりです。「JIS 合格の安全靴」と決まっている職場なら JIS T 8101 の靴、JSAA 規格の A種でよければ、プロテクティブスニーカーからも選べます。会社から支給される靴なら、替えるときの手続きを、職場の安全の担当の人にひとこと聞いておくと確実です。

いまの靴に不満が無ければ、同じ型か、その後の型を選ぶのが、いちばん迷わない気がします。型ごとのちがいは、下の記事で、同じ物差しでくらべています。

安全靴の選び方|職場の決まり → 留め方 → 幅 → 重さの順で決める

アシックス ウィンジョブ CP314 BOA|ローカットの CP316 BOA LC・2E の CP224 TS BOA とのちがい

ミズノ オールマイティ LSⅢ(LS3)|前の型 LSⅡ とのちがいと、紐・ベルト・BOA の選び方

JIS 合格が要る現場向けの、紐の1足

G4 セフティスニーカー G4550(JIS T 8101・牛革・紐)

ミドリ安全

G4 セフティスニーカー G4550(JIS T 8101・牛革・紐)

10,494円税込・ミドリ安全の公式通販の販売価格(2026年10月14日時点)。標準価格は 18,200円(税別)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

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JSAA 規格でよい現場に、軽い紐の1足

G4 セフティスニーカー G4590(JSAA 規格 A種・人工皮革・紐)

ミドリ安全

G4 セフティスニーカー G4590(JSAA 規格 A種・人工皮革・紐)

10,494円税込・ミドリ安全の公式通販の販売価格(2026年10月14日時点)。標準価格は 18,200円(税別)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

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長く立つ日に、底の全面がクッションの1足

オールマイティ LSⅢ 11L(紐・F1GA2600)

ミズノ

オールマイティ LSⅢ 11L(紐・F1GA2600)

14,080円税込・ミズノ公式オンラインの販売価格(2026年10月14日時点)。オープン価格の商品なので、お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

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幅広めで足首まで包む、ダイヤルの1足

ウィンジョブ CP314 BOA(ハイカット・3E 相当・1273A124)

アシックス

ウィンジョブ CP314 BOA(ハイカット・3E 相当・1273A124)

20,680円税込・アシックス公式オンラインストアの販売価格(2026年10月15日時点)。お店の値段は、ボタンの先で確かめてください

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